社会実験とイベントの違いを、乙川リバーフロントフォーラム2017「QURUWAの未来の歩き方」で教えてもらいました

2017年10月28日(土)に岡崎市の乙川河川敷、中央緑道、籠田公園、連尺通り、りぶらで、まちの過ごし方、使いこなし方の社会実験「めぐる、QURUWA」が行われます。社会実験の実施を1ヵ月後に控えている中で、9月30日に乙川リバーフロントフォーラム2017「QURUWAの未来の歩き方」では、そもそも社会実験とは何か、イベントとどう違うのか、岡崎での社会実験のポイントやおとがわプロジェクトの将来像などレクチャーやパネルディスカッションを通してわかりやすく解説していただきました。

確かめながらが大事

第一部では西村浩さんに「欲しい暮らしは確かめながらつくろう!」というタイトルで社会実験とは何かについてわかりやすく解説していただきました。西村さんの「わいわい!!コンテナ」プロジェクトについては、全国のリノベーションプロジェクト|ReReRe Renovation!に詳しく書かれています。

レクチャーのタイトルにあるように、欲しい暮らしは“確かめながら”というところがポイントで、これから人口がどんどん減っていく現在において、誰も正解を知らない。発想の転換が必要だし、新しいライフスタイルの実践が必要。なので、長く続けられるように、確かめながら実行していく、そのための社会実験。やって確かめるしかないという話でした。


西村浩さん

イベントと社会実験の違い

イベントと社会実験、スライドで両方の写真を並べて写していましたが、一見すると同じように見えるこの両者、実は大きく違っていました。イベントは特別な非日常的な空間を作ることに対して、社会実験はあくまで日常を作る。将来、生活がこんな風に変わったらいいな、それを続けるためにはどうしたらいいのだろうという感じで実験をする。なので、評価軸も来場者の満足度というよりは、運営体制や仕組み、持続性など、供給側の評価が重要視されるようです。


イベントと社会実験の相違点

イベント

  • 特徴:非日常・一時的
  • 目標:集客数・盛り上がり・来場者の満足度
  • 運営主体:公共性の高い組織主体
  • 資金:公的支援(補助金等)中心
  • 評価軸:来場者の満足度(デマンド側の評価)

社会実験

  • 特徴:日常的・持続的
  • 目標:持続性・ライフスタイルの実現・運営者の満足度
  • 運営主体:民間主体
  • 資金:民間事業中心
  • 評価軸:運営の体制・仕組み・持続性(サプライ側の評価)

世界や日本の社会実験

第二部は、藤村龍至さんをモデレーターとして、清水義次さん、泉英明さん、西村浩さんによるパネルディスカッションが行われました。

社会実験の事例としては、1月に詳しい話を聞いたニューヨークタイムズスクエアの事例、パリのセーヌ川の事例、泉さんが実際に関わられている北浜テラスなんばひろば改造計画長門湯本みらいプロジェクトなどが紹介され、藤村さんは今まさに日本各地で社会実験が行われており、今年は社会実験元年といっても良いのではという話もされていました。


パネルディスカッションの様子

今回の岡崎の乙川リバーフロント地区における社会実験「めぐる、QURUWA」では、乙川、中央緑道、籠田公園、連尺通り、りぶらとQURUWA上の5つのエリアで同時に行われます。まち全体の未来が見えるこの社会実験を通して、こういう風景があったら楽しいのではというものを運営者やプログラム企画者が作るので、参加される人も駐車場だけれども芝生が広がっていたらと想像力を膨らませて来て欲しいと話されていました。

りぶらは車の玄関口

りぶらは年間145万人もの利用者がいるにも関わらず、その多くは車で図書館まで来て、図書館だけ利用してそのまま帰ってしまう。りぶらで本を借りて自転車でちょっと川までいってお茶を飲みながら本を読んだりしたら、本の価値は100倍上がるのでは。車で来た後にどうめぐれる環境が整っているかが大事ではないかという話もされていました。

あなたはまちとどう過ごす?

2017年10月28日(土)に行われる社会実験「めぐる、QURUWA」を1つのイベントとして終わらせることなく、続けていけるように多くの人に参加してもらえたらという話で、フォーラムは締めくくられました。


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yamada takuo

有限会社アップルップル デザイナー

カメラと自転車と本屋が好きです。愛知県岡崎市在住。